季節の色2015年12月06日

雨上がりの朝は青空が広がり、そんな日に日勤だなんて…と思ってたら午前中のうちに雲が広がってしまいました。

なかなかこの時期、北陸では晴れが続きません。グレーの空、それが今の季節の色なのかなと思ったりもします。もっとも気圧配置が冬型になれば晴れが続く太平洋側だと、別の色なんでしょうネ。

以前、鉄道模型誌のレイアウト(一般に言うジオラマ)の話の中で「既成概念にとらわれない」というのがありました。
野山は緑、花は赤といった考えではなく、普段の日常の中からヒントを得よというコトで、好みの列車をたくさん走らせたくてアレもコレもと欲張ると、結果的にジェットコースターのような線路が敷かれていたり、いつのまにか極彩色に覆われた不自然な自然をつくろうとしてたり、結果的にリアリティのないものが出来あがってしまいがちだと。

季節を色で表わそうとしたら、春なら桜のピンク、夏なら海の青、秋なら紅葉の赤や黄色…なんてのは単純すぎ??でも間違いではないでしょう。

どの色も、自然の中では一つの色で出来あがっていないのです。必ずいくつか混じってます。

様々なものが混じり合う現実はそんなに色濃いものではありません。普段の暮らしの中でハッと一瞬気づかされる季節の色。

写真なんかも同じで、決して欲張らない写真こそが人の心を惹くのでしょう。モノクロであれカラーであれ、ジャンルを問わずそこに季節の色を感じてもらえる写真を撮ってみたいものです。また既成概念にとらわれず、日常の中から様々な季節の色を表現出来るよう精進しなくちゃとも思います。