寒の戻り ― 2017年03月21日
低気圧の通過に加えて寒気が入ってしまい、ひと月前に戻ったような寒さに逆戻りです。日中を中心に雨が続きました。
せっかくのお休みがこんな調子なので、午前中に用事で出かけた以外、殆ど部屋でのんびり過ごしました。まあ休養日というコトで。
金沢では北陸新幹線開業2周年で、正直また浮かれています。まるで金沢と東京の間に初めて交通機関が出来たような騒ぎというか、本質を外れた風潮が未だ強いのが気になります。
まず観光客の増加で「今も賑わっている」と諸手をあげての喜びよう。どこか太平洋戦争の時のプロパガンダみたいで、どこまでが本当なのかと心配になってしまいます。
金沢駅周辺や市内中心部にはまだホテル建設ブームが続いています。いったいどれだけ観光客ばかりを誘致したら気が済むのでしょう。
それとライバルとなる航空路線に対する地元マスコミの扱い。東京羽田-小松線は「利用客の減少に苦戦を強いられている」と報じ続けています。
全くのウソです。利用客が減少したのではなく、機種や便数を調整して新幹線との共存を図るために提供座席数を減らしたのです。物理的に乗れる人数が少なくなったのにもかかわらず、新幹線以前の利用客数と単純比較することしか知らないのです。
本当に苦戦していたら、B737-800からB767-300やB777-200やB787-8に機種変更の日なんてありえません。夏ダイヤからは定期化も。
北陸では新幹線開業当初、街が寂れてしまうストロー現象が一番懸念されていました。ところがフタを開けてみると首都圏からの観光客が単純増加したのは当然として、企業の進出までみられたのです。逆の結果を生んだのです。
裏を返せば、それだけ北陸から首都圏へ向かう人の流れが活発になったとは言い切れないのです。
「便利になった」「早くなった」という声は、果たして本当に実感しているのかなあと…。
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