ラストラン2017年09月30日

今日は秋晴れの爽やかな日になりました。

そんな空が後押ししてくれたような気がします。

さて、ボクは今日の夜勤をもって退職するコトを決めました。すでに届も会社に提出、了承されていて後戻りは出来ません。

29年前に今の職につき、この13年余りはほとんど夜勤を続けてきましたが、最近ふと「自分のために、そして家族のために何をしてこれただろう」と疑問を持ちました。
多くの同業者は4日サイクルで「日勤、夜勤、明け、休み」の勤務を取っています。確かに夜勤に就いた頃は同じ形でしたが、数年後に夜勤中心の3日サイクル「夜勤、明け、休み」に変わり、しかも肝心の休みが土日祝日に重なると、日勤者が休みのため、代わりに日勤をすることが多くなりました。

年末年始もGWもない、過酷な生活が始まったのです。

夜勤を始めてまだ浅い頃は夜勤明けで帰ると泥のように眠ったものです。気が付くと夕方だったコトも。そのうち身体を壊しかけました。下痢が1ヶ月以上も続き、疲れているのに逆に寝付けず不眠に悩まされました。自律神経などメタメタになっていたのでしょう。

その後どうにかペースが掴めるようになったものの、3日に1回はまともに眠れない日々。

#2(妻のことです)や両親あって続けられた夜勤。しかし数年前に転機が訪れました。母親の認知症です。最初は「ちょっとおかしいな」程度だったものが徐々に症状が現れ、今では要介護1となって家事は#2が全てを負担しなければならなくなりました。
加えて父親も持病と高齢化で元気がなくなり、この7月から要支援1です。最近は半日以上床につくこともしばしば。今介護度を見直すと、もっと重度でしょう。

母親はデイサービスを利用していますが、父親はなかなか首を縦に振りません。

こんな状態では両親の介護や世話を#2だけに求める事は出来ません。幸いボクが夜勤者なので、逆に日中一緒に行動する事が出来ていたのですが、そろそろ限界が見えてきました。というより、ボクが#2に負担をかけ過ぎていたのです。

#2を追い詰めていた自分を恥じました。

定年まで4年余り、会社は更に65歳までの再雇用も出来ますが、元から辛い夜勤を続ける気はなく定年で辞めることを決めてました。

そこで自分を振り返ってみると、勤務のためにろくな休みも取れず、出来なかったこと、行けなかったこと、そんな事ばかりが思い出されました。今までの人生がとてもちっぽけに思えました。
無理をして仕事を続け、ずっと後悔を積み重ねる位なら、ちょっと早くても職を辞し、自分や#2のために、そして両親のための時間を持つほうがよっぽど幸せではないかと。残る人生、もっと楽しまないと。

今夜がラストランです。