変わりゆく季節2017年10月04日

朝はまだ曇っていたのが、午前中のうちにパーッと晴れてきました。気温よりもずっと暖かく感じた一日。

午後はスカイシップでYhイントラの初中級クラス。今週から水曜は夜のレッスンがありません。そのせいかスタジオは昼なのか夜なのか判らないような(??)大盛況にビックリ。
月が替わって新しくなったコリオは、シンプルな構成とダイナミックな構成が入り交じり、かなり強度高かったです(汗)。さて金曜は如何に。

もうちょっと写真にお付き合いください。

カエデの紅葉はまだ少なく、むしろ夏色そのものの様相。

まだ夏のようなカエデ

石浦神社も夏祭りか始まりそうなカンジでした。

祭囃子が聞こえそう

草花たち

小さい秋

でもちゃんとこうして季節を先取りしている様子も。過ごしやすく感じるこの季節ならではの雰囲気でした。

今日も思い出話。

T建築事務所を辞め、ボクは程なく職安で次の仕事を見つけました。
県内でも住宅リフォームで知られるK社です。早速応募してみると早々に面接という話になりました。
設計監理スタッフとしてめでたく採用となり、最初は軽トラで現場の清掃や片付けなどばかり。せっせと業者さんには顔を覚えてもらい、これも修行と我慢の毎日です。

しかしK社は「男子社員には時間外手当を支給しない」という、滅茶苦茶な会社でした。

やがて設計監理を任されるようにはなりましたが、当時は携帯電話はおろかポケットベルすらあまり浸透してなかった時代、業者への手配や連絡はそれらの人たちが帰宅してから、即ち夜になってからでした。

営業同行で客先へ訪問するのも夜。会社内のミーティングも夜。仕事に追われ休日出勤すると、殆どの社員が出社していたなんて事もザラでした。

結婚したのはこの会社に在籍していた時ですが、幸せを実感出来ませんでした。

会社は完全に営業が実権を握り、見積書から大幅に値引きして契約を取ってくるのも日常茶飯事。それで利益が出ないと「設計監理スタッフのせいだ。もっと業者を泣かせろ。叩け」と無理を強いるのです。

全く計画性のない受注。全く計画性のない発注。現場や担当者でその都度異なる利益率。社内はバラバラ。もっと会社全体でシステムを構築するなど考えるべきではと提案しましたが、判ってもらえませんでした。

こうなると、もう夢見た建築の世界に未練はありません。幸せになるのはお客さんだけで、我々は不幸になるばかり。

退職願を出しました。目の前で上司に破られました。

翌日、無断欠勤して退職願を書き直し、次の日は朝礼が終わるか終わらないかのうちに「お世話になりました」と言い残し、上司の机に叩きつけてサッサと会社を後にしました。こうでもしないと足を洗えません。

後日会社から退職願を受理したと連絡がありました。

そして数年後、かつてのK社の同僚から届いた年賀状には「あの後、桑山さんが言っていた事が正しかったと社内システムの見直しが進みました」と書かれていました。

別に間違ったことを言っていたのではないのです。それが社を去ってから認められたとは、皮肉な結果になったものです。
この会社、今も盛業中ですがHPを見ると当時のスタッフは殆ど残っていません。まるで別会社みたいになってしまいました。当然でしょう。

しばらくして兄の紹介で今の会社(まだ籍だけ残ってます)に入社。昭和がそろそろ終わろうとしていた頃でした。

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