名残の紅葉~父の声がした ― 2017年12月03日
珍しく朝からスッキリ晴れました。これから雨が雪に変わる時期、貴重なカメラ日和じゃないですか。
入院中の父親の事も気になりますが、いつも「せっかく天気ゃいいがに、どっか行かんがか」(せっかく天気がいいのに、どこか行かないのか)と、晴れるたびに口癖のように言っていた父の声がしたような気がしたんです。
背中を押されたように兼六園周辺へ出かけました。
園内は冬の風物詩の雪吊りが終わっています。毎年紅葉がキレイな山崎山は、残念ながら時機を逸しました。
ナンテンの紅い実…冬のイメージを込めて。
この時期に咲く十月桜は、今年よく花をつけています。そこだけ春の雰囲気が漂ってました。
栄螺山の手水鉢にはカエデの葉が。
キレイな紅葉を見せていたのはドウダンツツジ。
兼六園を後に広坂へ。石浦神社に寄ってみました。珍しい白いサザンカがいっぱい咲いてます。
息を呑むような光景に出逢いました。何という見事な色合い。父はこの写真を撮って来いと言ってくれたのかもしれません。
そしてボクの好きなコムラサキ。
石浦神社が、こんな美しい紅葉スポットだと、改めて教えられました。
一旦帰宅して父親の見舞いに行ってきました。
心なしか声が弱くなった父。天気が良かったから今日写真を撮ってきたよと話しかけると、大きくうなづいて「ほんでいいがや」(それでいいんだよ)と言いたげに、応えてくれました。
最近のコメント