万世橋駅 ― 2019年04月20日
晴れて暖かな日になりました。
今日は旅の思い出話です。
東京に着いてホテルに荷物を預け、まず向かったのがJR中央線神田-御茶ノ水間にかつて存在した万世橋駅跡に出来た、マーチエキュート神田万世橋。
以前「レイル・ストーリー」シリーズや「地下鉄銀座線ストーリー」でも取り上げた万世橋駅。中央線の駅はオシャレな空間に変わりました。
かつてのホームの一部はアクリル張りとなって中央線の電車が目の前を通り過ぎていきます。なかなか迫力あるシーンです。
また今はつかられていない線路が何本か見えますが、これらは実現しなかった長距離列車用ホームの名残です。晩年は保線基地になってました。高架下はマーチエキュートの一部になっています。
ホームへは二つの階段を利用するコトになりますが、まるでタイムスリップするかのようなレトロな…。
神田寄りの階段は、マーチエキュートでは「1935階段」と名付けられました。これは駅が廃止されるまで使われていた改札口へと続くもので、関東大震災で焼け落ちた万世橋駅舎跡は鉄道博物館(のちの交通博物館)になったので、その時に改めて作られたものです。
途中のフラットな部分は交通博物館に特別資料展示室というのがあって、その上を跨いでいた名残。その展示室も長距離列車ホームへと続くはずだった通路を転用したものだそうです。

御茶ノ水寄りの階段は「1912階段」と名付けられました。
コチラは万世橋駅開業時に設けられたもので、コンコースから中央改札口を経てホームへと至る乗車用通路の一部。震災前は乗車口・降車口が別だったのです。
鉄道博物館開館に伴い、館内へ直接出入り可能な改札口(特別入館口)に改修されましたが、戦時中に閉鎖され、そのままとなっていました。
実は1912階段の御茶ノ水側には、更にもう一つ階段がありました。それは降車用通路となっていたもので、長距離列車ホームからの通路と一緒になり降車口へ続いてました。今はこの階段そのものが埋められてしまっているらしく、復活出来なかったようです。
これで1話書けたカモ(笑)。




最近のコメント