オマージュ ~ 近鉄タイプ フリーランス ― 2020年12月10日
今日からウチも本格的な冬支度。来週前半には平野部でも雪との予報なので、FITと#2のクルマのタイヤ交換を済ませました。これでひとまず安心。
さて、かねてから製作していたフリーランス電車が出来上がりました。
近鉄特急をプロトタイプにした6両編成です。
中学生の頃、買い求めた鉄道模型趣味1974年5月号の「近鉄タイプ フリーランス」という記事に強く惹かれました。
もちろん1/80の16番での製作記事ですが、プロトタイプをアレンジしたフリーランスで、当時中心になって活躍していた12200系に、名車2200系のイメージなどを加えてあり、実車にはない魅力を感じました。
何度も何度も読み返し、いつの日かNゲージでボクも!!と思ってました。しかしあろうことか大事なその本を紛失してしまい、途方に暮れてそのまま月日は流れ…。
数年前、東京へ出かけた折に神保町の古本屋で、その本を偶然見つけました。まさに40年以上の出会い。
これが縁だったのでしょう。今度はボクなりの解釈を加えたオマージュとして6両編成での模型化を決めたのです。12200系をベースに、好きな16000系や18000系の顔つき、さらに2200系新旧のイメージを加えた、いわばクラシックな近鉄特急にしたつもりです。
では1両ずつ…。
まずはモ2212。上り方の先頭車、つまり甲Mです。あえてダブルパンタにはせず、モ2200(旧)の軽快なイメージを狙っています。12200系や11400系のようにパンタグラフを台車中心より少し前に出しておきました。
ちなみに2212というナンバーは、実物誌で2200系特急に増結車として連結されていた写真を参考にしたものです。
次はサ3039。サ3000にはなかったナンバーをつけてみました。近鉄特急のT車の床下は結構ギッシリ詰まっているので、それを真似て…。
3両目は両運転台の乙M車。ナンバーは2238。上り方はもちろん「片目」です。
ただし片目の部分はトイレではなく車販準備室という想定です。今のご時世、タタミ半分くらいのトイレでは狭すぎますからね(笑)。
通常は編成の中に納まってますが、閑散期にはこうして先頭で風を切る…というのも近鉄ファンならお判りのはず。
特急マークは2212から拝借。両面テープで軽く付けただけですから。
昭和50年頃の名阪ノンストップ特急の低迷期には、2両での運転でも乗客が少なくて1両での運転がささやかれたとか。もしそれが実現していたら、こんな姿だったのかも…。なんて想像しています。
4両目はスナックコーナーを配した乙Mの中間電動車。編成内のアクセントとなっています。ナンバーは2241。ちなみに2238同様この2両のナンバーは2200系で最後まで特急仕様に残ったものからチョイスしたものです。
パンタグラフ周りの配管は、他の3両とは違うものにしてあります。
5両目はサ3045。2両目と同じです。
しんがりは半分が特別車の…ナンバーはもちろん2303!!オールドファンには懐かしい「デトニ」「リクリエーションカー」を彷彿とさせる窓配置です。もちろん下り向きの乙M車。
編成はいろんなバリエーションが楽しめるようにしてあります。上り方の3両だけとか下り方の4両だけとか、T車を1両抜いた5両とか…、
あと2212、2303、2238の3両の先頭部は密連形TNカプラーなので、以前購入してTN化したグリーンマックスの12200系やKATOの10100系ビスタカーC編成、それにエンドウの30000系ビスタカーとも連結可能です。
あの鉄道模型趣味の記事が忘れられず、半世紀近く掛かりましたが、やっと夢が叶いました。
列車名は…『パールズ』に決まってます。
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