はこまち ― 2014年05月07日
放射冷却も手伝って今朝は4月上旬並みの冷え込みだった今日の金沢、それでも日中は20℃近くまで気温が上がりました。ちょうど一昨日は立夏、暦どおりなのかもしれません。
先月26日に、エムザの辻向かいに新たな複合施設の「ル・キューブ金沢」がオープンしました。和菓子屋さんや飲食店などが入る下層階はHAKOMACHI(はこまち)と名付けられ、そのファサードは文字通り箱を連ねたような独創的なものとなりました。
中層階は事務所、上層階はマンションなんだそうです。エムザはもちろん、近江町市場も真ん前にあるので、居住環境としてはバツグンかも。金沢駅だって至近距離です。
ル・キューブ金沢が建つこの場所は、エムザの前身の丸越百貨店があったところです。子供の頃は両親に連れられてよく行ったものです。もちろん屋上には当時お決まりの遊園地もあって、パラダイスでした。
のち武蔵が辻の再開発により、丸越百貨店は現在の場所に移転と同時に名鉄が資本参加、その後の変遷を経て今に至っています。
また元の丸越百貨店の場所にはのちにダイエーが進出、周辺既存店との熾烈な規模争いの果てに中途半端なものに終わり、ダイエー自身も業績不振で撤退を余儀なくされ、ここ数年は空地になってました。
金沢では以前から「金沢らしい」というレッテルを貼らないとダメみたいな風潮があったんですが、21世紀美術館の成功を機にそれまでの常識を打ち破るものが金沢に受け入れられ、建築の新たな潮流を見た思いがしました。
ただ惜しむらくはこのル・キューブ、複合施設ゆえの中途半端さ、またエムザなど既存施設との連絡が不十分。一つ一つがスタンドアローンで、有機的な結合が出来ないという金沢の欠点が現れています。
訪れた日は雨だったのでエムザから地下道を利用したんですが、ル・キューブ金沢には地下階がないので、まるで通用口のような狭い、しかも迷路のような通路を歩かなければならないのが非常に残念でした。
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