ダイナミックレンジ2017年02月20日

今日は朝から雨風。ただ日中の気温は高めで言うなれば「春二番」じゃないでしょうか。

最近、ドラマが低調です。話題に上ったものは去年の「真田丸」「逃げ恥」位でしょうか。キャスティングで一旦はおっ!と思わせても、いざ番組が始まってみると視聴率は下降の一途…なんてのが多いようです。

最近のドラマ、音が聞こえてこないのです。

映画館と違い、家庭のTVの周りには雑音がいっぱいあります。ポットがお湯を沸かす音、キッチンでお皿を洗う音、家族が歩く音…数えればきりがありませんが、最近のドラマの傾向として多いセリフのヒソヒソ声は到底聞き取れません。

かと思えばやたらボリュームの大きな効果音。耳をふさぎたくなります。

最近は制作段階でデジタル化が進み、ダイナミックレンジが広くなりました。大きな音はより大きく、小さな音も拾いやすくなったのです。
アナログ時代は大きな音は歪んでしまい、小さな音はボソボソとしか出せませんでした。そのためにマイクなどの入力レベルをこまめに調整していたのです。

つまりこの違いなのです。制作側が視聴者レベルで作っていないのです。

かつてTVドラマが作られ始めた頃、映画との違いにスタッフはかなり苦労したと聞きます。それがどうでしょう。今は作品としてのオリジナル性ばかりが重視されてしまっています。

まずは観てもらえるものを考えるべきなのではと…。