ICカード考2012年06月29日

すっかり夜勤から帰る時の空気が、夏のそれに近づいてきました。今日も金沢は晴れて暑い日に。

帰宅後、しばし休憩して午後はスカイシップでNnイントラの初中級クラスを受けてきました。今月のシメなのでコリオ展開はちょっと早め、メンバーさんもすっかり心得ていて、ラスト通しなど全員息が合ったように感じました。

さて、今日は整備新幹線の着工が報じられました。北陸新幹線も金沢-敦賀間が認可され、来たる新幹線時代が期待されてはいます。
これで需要が伸び、景気回復につながるという見方もあるようです。しかし多額の税金を投入して新幹線を建設するのは、果たしていかがなものでしょう。決して手放しで喜べるものではないとボクは思うのです。

前時代的な新幹線信仰も結構ですが、並行在来線の第三セクター化など問題が山積する一方。増税問題が議論される今、その税金の使途について考えるのが、沿線に住む我々の役目なのでは。

地方における鉄道の存在は、斜陽化が否めません。特に利用低迷が相次ぐ私鉄路線、その活性化について真剣さが足りない気もします。
金沢でも北陸鉄道がICカード「Ica」を導入しています。しかし現状ではプリペイドカード的な役割だけに終わっています。せめてJR西日本の「ICOCA」や富山地鉄の「ecomaica」との互換性があれば、さらには電子マネーとして使える店舗などがあれば、カードの需要が伸びて鉄道やバスも親しまれていくのではないでしょうか。将来的にSuicaなどとも相互利用出来れば「手持ちのカードを東京や大阪でも!!」なんて謳えるはず。

ウソみたいな話ですが、既に近くのコンビニでもSuicaやICOCAが使えてチャージも出来るのに、地元のIcaは未対応…。

また電車そのものの魅力をアップする施策も希薄。富山地鉄『アルプス特急』や、のと鉄道「花さくいろは」ラッピング車など、徐々に人気が高まっています。北陸鉄道の現有車は元東急7000系と京王3000系。どちらも歴史に名を残す電車です。たとえば当時の姿を再現してみるとか出来ないものでしょうか。「急行 桜木町」とか、ステンプラと呼ばれた頃のカラーに戻し「急行 吉祥寺」とか。ファン向けのイベントでこんな姿を見られたら、全国から注目されるはず。

最近はこんなリバイバル車があちこちで走っています。JR西日本金沢支社でも原色475系が静かなブーム、415系「わくたまくん」なども良いですが、いっそ415系を元の湘南色(かぼちゃ色)やスカ色(横須賀線)にしてみるのもアリだとは思いますヨ。 現状に甘んじていては鉄道離れは進むばかり。頭を柔軟にしなければ人々の目は向かない事実を理解して欲しいものです。