20年越し2013年12月11日

昨日からの雨は今日の午前中には止み、少しですが青空も見えました。でもそれは冬型が一旦緩んだだけ、午後には早くも次の低気圧が近づき、再び雷雨になってしまいました。

先日から北陸新幹線の試験運転が長野-黒部宇奈月温泉間で始まっています。先陣を切ったのは試験車のEast-i。時速30kmでのノロノロ走行で北陸の地にやって来ました。地元紙やTV局は今にも営業運転だと大きく取り上げていましたが、それはまだ先の話。

続いてやって来たのはE2系。実はこの電車が北陸の地を踏むのは、20年越しの夢だったのです。

というのも、20年前に東海道・山陽新幹線にデビューした300系は、本来なら北陸新幹線用の電車になるはずだったのです。「のぞみ」でのデビューはいわゆる想定外だったなんて、今ではあまり知られていません。

そもそも北陸新幹線の構想はかなり前に遡ります。もちろんJRが国鉄だった頃の話で、将来の北陸新幹線用にと開発されていた電車があったのです。結局その技術は300系、それにE2系へと転化せざるを得ませんでした。詳しい話はレイル・ストーリー6にも書いたんですが、結局300系は既に引退、E2系が本来の目的を果たした格好になるのです。

これから北陸路をゆくE2系は「ようこそ」ではなく「おかえり」と、迎えるべきなんでしょうネ。