さようなら『トワイライトエクスプレス』(1)2016年03月20日

甲子園では選抜高校野球が始まりました。毎年この頃になるとホント春だなあと感じます。金沢は弱い冬型の気圧配置で曇りがちでしたが、もう雪の心配はないようですネ。

今夜は『カシオペア』が定期列車最後の運転。そして明日は『特別なトワイライトエクスプレス』が本当のラストランを迎えます。

今日からしばらく『トワイライトエクスプレス』の写真と個人的な思い出話などを…スミマセンどうぞお付き合いください。

トワイライトエクスプレス

冬枯れの田圃が寒さを感じさせる美川-加賀笠間間でのショット2景。鈍い太陽の光が届き、車体が光りました。

美川-加賀笠間(1)

ボクは最初『トワイライトエクスプレス』のカラーリングが好きになれませんでした。「寝台特急=ブルートレイン」という先入観があったのかもしれません。

これはトワイライトエクスプレスがモチーフにしたという日本海の濃い緑色が、金沢に住むボクには見慣れている、暗く淀んだ海の色を連想させたのです。
せっかくなら列車の流麗さを引き立てる、スッキリ晴れた日の海の青…それも来日した『オリエント急行』のワゴン・リのような深みのある色だったらなあと思ったものです。

でも列車の魅力に触れるうち、それは杞憂に過ぎないコトに気がつきました。

上の写真と同じ場所でのショットをもう1枚。

水ぬるむ季節

田圃に水が張られたのをチャンスと出かけたものの、水鏡を狙ったつもりがあいにく風が出てしまい、代わって輝く水面でガマン。でも春の景色にはなったかと思います。

専用機EF81を正面気味に捉えようと倶利伽羅トンネル手前のSカーブで。

さようなら『トワイライトエクスプレス』(1)

引いてもう1枚。梅雨の晴れ間、生い茂る木々が瑞々しく感じます。

倶利伽羅峠にて

ある雨上がりの日、津幡-倶利伽羅間で田圃の中を行く編成写真を撮ろうとしたものの、同系色が災いしたかあまり映えませんでした(笑)。

津幡-倶利伽羅間

たまたま倶利伽羅近辺を通りかかった時に「そろそろトワイライトエクスプレスが来る頃だな」と思いだし、ちょっと迫力を出そうと見上げ気味に撮った1枚。

峠越え

北陸新幹線金沢開業が現実味を帯びてきた頃、寝台特急『日本海』『トワイライトエクスプレス』の去就が噂されるようになりました。
以前も書きましたが、当初JRサイドでは『日本海』と同時に廃止するつもりだったようです。しかし今思えば人気の高かった『トワイライトエクスプレス』を最後まで残したコトが、世の中に列車旅の魅力を再認識させてくれたのではないかと思っています。