ないものねだり2016年03月28日

今朝、夜勤から帰って地元紙を読んだら、昨日6往復から4往復に減便となったANAの羽田-小松便についての記事が書かれていました。
利用者から「もう減便はコリゴリ」という声が、というものでしたが、ちょっと的外れな気がしないでもありません。

減便は想定されていたはず。新幹線建設を真っ先に叫んだのは政財界であり、地元マスコミも手放しで喜んで後押ししていたはず。

東海道新幹線の成功が全国新幹線網建設の気運を高めてしまい、採算など抜きに整備新幹線計画が打ち出されたのは、まだ地方空港も高速道路も整備が進んでいなかった頃の話です。
それから事情は大きく変わりました。鉄道、ヒコーキ、自動車の棲み分けがハッキリしたのです。にもかかわらず議論も交わされないまま「悲願」を達成した結果、どこかに歪みが出るのは当然でしょう。

利用者に「コリゴリ」と言わせたのは、誰あろう地元政財界とマスコミ。その責任を感じなくてはいけません。

新幹線で「便利になった」「早くなった」という声ばかりが目につきますが、駅や空港との移動を含めた金沢-東京間の総所要時間は、今でもヒコーキにアドバンテージがあります。

羽田や小松空港が遠いだの、空港での待ち時間が長いだのという声が今でもありますが、羽田のアクセスがモノレールしかないとか、搭乗手続のためにだいぶ前に空港へ行かなきゃならないとか…いったい何時の話を持ち出すのでしょう。現状を知らないだけに過ぎません。

新幹線建設に奔走した石川県の職員ですが、今東京へ出張を命じられたらヒコーキを使わなくてはいけないのです。県民の常識です。これ以上のヒコーキの減便や機材のダウンサイジングを防がなくてはならないからです。まさに本末転倒。

一昨日開業した北海道新幹線では毎年大きな赤字が出るコトが判っており、将来の札幌延長も疑問視されているのも事実。今更ヒコーキにも太刀打ち出来るはずがないのです。なのに新幹線で全国を結ぼうと未だ真剣に考えているとしたら、全くの時代錯誤。何十年も前の交通事情を今にあてはめるコト自体、あり得ないのです。

さて、話題を変えましょう。

午後はアクトスでHsイントラの中級クラスを受けてきました。コリオは金曜と基本的に同じでしたが、ターンがあちこちにレイヤリングされて強度も難度もますますアップ!!今日は夜勤明け、この1本だけで十分でした。